その52。
tmlib.js 怒濤の 100 サンプル!! – Graphics(HTML5 Canvas) 編
今回試すサンプルは「透明度・合成」の「合成タイプを設定しよう(destination-atop)」です。
ではサンプルが掲載されているのでまずは見てみましょう。
中央のボタンを押してみて下さい。
青の円と青の円が重なっている部分のみ描画されたと思います。
/* * 定数 */ var SCREEN_WIDTH = 465; var SCREEN_HEIGHT= 465; tm.main(function() { // canvas インスタンス生成 var canvas = tm.graphics.Canvas("#world"); // 幅, 高さを指定 canvas.resize(SCREEN_WIDTH, SCREEN_HEIGHT); // 画面にフィットさせる canvas.fitWindow(); // 円を描画 canvas.fillStyle = "rgb(255, 0, 0)"; canvas.fillCircle(230, 150, 100); // グローバルαを指定 canvas.globalCompositeOperation = "destination-atop"; // 円を描画 canvas.fillStyle = "rgb(0, 255, 0)"; canvas.fillCircle(180, 250, 100); canvas.fillStyle = "rgb(0, 0, 255)"; canvas.fillCircle(280, 250, 100); // 補助線 canvas.globalCompositeOperation = "source-over"; canvas.strokeStyle = "#aaa"; canvas.strokeCircle(230, 150, 100); canvas.strokeCircle(180, 250, 100); canvas.strokeCircle(280, 250, 100); };
今回も勉強するのは20行目になります。
合成タイプを指示しているプロパティです。
その48で詳しく説明していますので確認してみてください。
20行目
canvas.globalCompositeOperation = "destination-atop";
合成タイプとして「destination-atop 」が指定されています。
指定された後に最後に描画された図形に重なった部分だけを表示する合成タイプです。
23~26行目
それぞれの円のスタイル(色)と円を描画しています。
20行目で指定した合成タイプで表示されているのが確認できます。
基本的にはその48で勉強した「 source-atop 」と同じなんですが、合成する際の基準となる円が変わります。
「 source-atop 」では合成タイプを指定する前の円が基準だったのに対して、「destination-atop 」では合成タイプを指定後に描画された円の中で最後に描画されたものが基準になります。
ですので最後に描画されたのは青円なので他の円は青円と重なった部分しか表示されていないということになります。
この合成タイプは「 重なり順 」が変わります。
通常通りならば後から描画されたものが上となりますが今回は先に描画されたものが上となります。
なのでコードの記述順に赤→緑→青になってますよね。
29~33行目
補助線を描画しています。
どこが表示されているか表示されていないかハッキリわかりますね。