その53。
tmlib.js 怒濤の 100 サンプル!! – Graphics(HTML5 Canvas) 編
今回試すサンプルは「透明度・合成」の「合成タイプを設定しよう(destination-in)」です。
ではサンプルが掲載されているのでまずは見てみましょう。
中央のボタンを押してみて下さい。
円同士が重なっている部分のみが赤で描画されたと思います。
/* * 定数 */ var SCREEN_WIDTH = 465; var SCREEN_HEIGHT= 465; tm.main(function() { // canvas インスタンス生成 var canvas = tm.graphics.Canvas("#world"); // 幅, 高さを指定 canvas.resize(SCREEN_WIDTH, SCREEN_HEIGHT); // 画面にフィットさせる canvas.fitWindow(); // 円を描画 canvas.fillStyle = "rgb(255, 0, 0)"; canvas.fillCircle(230, 150, 100); // グローバルαを指定 canvas.globalCompositeOperation = "destination-in"; // 円を描画 canvas.fillStyle = "rgb(0, 255, 0)"; canvas.fillCircle(180, 250, 100); canvas.fillStyle = "rgb(0, 0, 255)"; canvas.fillCircle(280, 250, 100); // 補助線 canvas.globalCompositeOperation = "source-over"; canvas.strokeStyle = "#aaa"; canvas.strokeCircle(230, 150, 100); canvas.strokeCircle(180, 250, 100); canvas.strokeCircle(280, 250, 100); };
今回も勉強するのは20行目になります。
合成タイプを指示しているプロパティです。
その48で詳しく説明していますので確認してみてください。
20行目
canvas.globalCompositeOperation = "destination-in";
合成タイプとして「destination-in 」が指定されています。
重なった部分のみを表示する合成タイプになります。
重なり順が変わるので注意です。
23~26行目
それぞれの円のスタイル(色)と円を描画しています。
20行目で指定した合成タイプで表示されているのが確認できます。
基本的にはその49で勉強した「 source-in 」と同じなんですが、重なり順が変わります。
「 source-in 」では後から描画されたものが上となっていましたが、「 destination-in 」では先に描画されたものが上となります。
ですのでサンプルでは赤→緑→青の順でコードが記述されていますので赤が一番上に描画されるということになります。
ちなみに緑円と青円も描画はされています。
赤の下になっていて見えないだけで。
29~33行目
補助線を描画しています。
どこが表示されているか表示されていないかハッキリわかりますね。